原因不明の湿疹
ほぼ全身に湿疹と紅斑のある中年女性が見えました。
もう3ヶ月続いているとのことでした。
降圧剤をのむと、数時間してカユミが出て終日続くため、皮膚科でもらった内服薬と塗り薬を併用したが改善しない。皮膚科で出された抗アレルギー剤との相互作用、3種類それぞれの血圧の薬と湿疹との関係を調べてもらったが原因不明とのことでした。
皮ふの炎症を抑える積極的な治療はせず、女性には「少し内臓を休めましょう」と申し上げました。
具体的には、松葉とクマザサのエキスと、サンザシ、麦芽、神曲(中国の発酵食品)の入ったお茶を飲んでもらい、飲食を加減してもらいました。
松葉には肝臓を休め、カユミを和らげる働きがあり、クマザサには健胃作用があります。
2週間後にお見えになって、体全体が軽い。舌のコケがはっきりと薄くなったとおっしゃいました。湿疹、紅斑は残るものの、前腕の湿疹は改善し、足の紅斑は色が薄くなり、炎症が和らいでいる様子が伺われました。
「皮膚は内臓の鏡」といいます。特に季節の変わり目は、いろいろな疲れが内臓にたまりやすいものです。治療薬の重複で良い結果が得られないときは、内臓を休めてあげることも必要と思います。
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