6月定例会
6月の定例会では新型栄養失調について学びましたので、その中からみなさんに知ってもらいたいことをご紹介します。
新型栄養失調とは大きく分けて二つ。
一つ目が高齢者に多いたんぱく質不足。
それと全世代に多くなっているミネラル不足です。
飽食の時代において栄養素が不足していると言われると首をかしげてしまう方もいるかもしれませんが、加工食品の製造の過程によって、食材からミネラルが失われたり、食品添加物の影響でミネラルが吸収できなくなっているために、ミネラル不足を招いてしまうのです。
今回はカット野菜と添加物に使われるリン酸塩、それと純水についてご紹介します。
まずカット野菜。切る手間が省けるのでとても便利なものですが、野菜を細かく刻み、よく洗われて商品化されています。細かく刻まれて表面積が大きくなった状態の野菜をよく洗うと、ミネラルがどんどん溶け出して失われていくのです。外食産業でもよく使われているようで、外食続きではミネラル不足になってしまいます。
次にリン酸塩。リン酸塩は食べ物をジューシーさやぷりぷり感を出したり、白さを保つためにも使われている添加物です。PH調整剤と表記されている添加物にもリン酸塩が使われています。
そのリン酸塩は食品中のミネラルとよく結合します。ミネラルはリン酸塩に結合されると、体には吸収できないものとなり、そのまま便として出てしまうのです。
最後に純水についてですが、純水とはミネラルなどを除いたH₂Oばかりの水のことです。このH₂Oしかない純水が飲料水によく使われるようになっているのです。純水などと表記されるといかにも良い物に見えてしまいますが、実は栄養素のないただの水なのです。
ゆっくり料理をしている時間がないというご家庭では、外食や加工食品をよく利用しているのではないでしょうか?
子供がミネラル不足になると、落ち着きがなくなってしまったり、気性が荒くなってしまったりと、発達障害かな?と感じるような状態になることがあるそうです。
このような子供にミネラルを十分に与えたところ、2週間ぐらいから落ち着き始め、数ヵ月後には人のことを思いやった行動を取れるようになったという事例もあるそうです。
いかにミネラルが大切であるかがうかがい知れますね。
ではどうすればミネラル不足に陥らない食生活を送れるのでしょうか?
それは、カット野菜を使わずにご自分で調理することです。自分で調理すればリン酸塩はほとんど摂ることはありません。特に和食を自分で調理した場合、ミネラル不足になることがほとんどないそうです。
どうしても料理ができないという場合は、ミネラルの多い栄養補助食品やサプリメントを利用しましょう。
ミネラルはエネルギーを燃焼したり、神経や酵素を働きに欠かせない栄養素であり、不足すると体だけでなく、精神面においても悪影響がでてきます。
豊かな人生を送っていくために、しっかりとミネラルを補給していきましょう。
私たち京滋奈中医薬研究会のお店に来ていただければ、いつでも相談に乗ります。
心身の不調を感じていましたら、遠慮なくお問い合わせください。
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