10月定例会報告(第2部)
第2部は菅沼栄先生より「鬱症の中医薬治療」と題して御講義下さいました。
今年は新しい生活様式と言われ、心の疲労も訴える方が多い中、大変参考になる内容でした。。
前半は、精神的な病を中医学より分類し、五行の関係や虚・実に分け病因を詳しく学び、後半では応用できる方剤(漢方薬)について弁証論治(体質や現れている症状などから診断し治療方針を決めていく方法)から具体的な症例など紹介下さいました。
最後に、漢方を選び服用することに加えて、心や体の基礎となる薬膳などを含めた食養生や生活養生などもお話し下さいました。
心が不調になるとき、出来るだけ心と体が休めていける養生を心がけることも大切です。
先生がご紹介して下さいました以下の養生法を一部ご紹介致します。
1、 朝起きる時間を一定にする。早起き朝日を浴び腹式呼吸を行う。
2、 良質の睡眠をするために夕方以降にコーヒーや濃いお茶を控え出来るだけ夜更かししない。
部屋の照明を暗くし、就寝前にお風呂で体の芯まで温めてから入眠する。
3、 一日三食(朝は温かく消化しやすいもの、昼は栄養価の高いもの、夕方は胃腸の負担にならないように少なく食べる)
4、 排尿と排便をよくし、体の老廃物をきれいに排泄する
5、 一日一回笑うこと(少欲・抑目・静目)欲張らない・嫌なことを見ない、聞かない
6、 趣味を持つ
時に心の不調は様々な箇所に現れます。お悩みの方はお近くの中医薬研究会の会員店にご相談してみてください。
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