京滋奈6月定例会報告(第一部)
6月もコロナ感染拡大予防のため、Web会議システムで定例会開催されました。
第一部は、米倉しく子先生による「四診~望診~」の講義。
四診とは、中医学独自の診察手法のことで、望診、聞診、問診、切診の4つの診法から成り立っています。この四診を必ず有機的に組み合わせて臨床運用することが大切です。
この四診から得られた情報を総合すれば、病気がどこにあるのか、その性質がどうか、どこから対応していくのかを正確に判断できます。
さて、昨年一年をかけて講義頂いた問診に続き、今年は望診から講義開始です。
望診は、字のごとく、視覚器官を駆使して観察を行い、病状を捉えることを指します。
その観察範囲は非常に広く、病人の精神・意識から、姿かたち、舌の状況、さらには分泌物、排せつ物の色質など多岐にわたります。
レントゲンみたいに直接見てはいませんが、外から得た多くの情報から、身体の中を見ようとするわけです。
長きにわたる中医学の臨床実践から得られた観察の要点は、非常に納得のいくものばかりです。
また、Web上でのグループディスカッションという初めての試みだった症例検討でも、出来る限り多くの情報を得て、総合的に判断することの大切さを教えて頂きました。
京滋奈中医薬研究会会員店でのご相談は、ちょっぴり長めにお時間を頂くことがあります。これは、出来るだけたくさん拝見して、出来るだけたくさんお伺いして、より正確な判断、よいご提案が出来るようにという想いの現れです。
ぜひお近くの会員店に足を運んで頂き、その熱い想いに触れてみてください。
| 固定リンク
最近のコメント