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2020年5月 8日 (金)

4月度定例会より

戦冬雲先生の講義を聴講しました。
新型コロナウイルス対策のためWebで行われました。

 

今回のテーマは、「活血化瘀理論の応用」でしたが、先日、新型コロナウイルスについて、中国で実際にその治療等にあたられていた中国工程院院士張伯礼先生(天津中医薬大学)との特別Web交流会が行われたことと、新型コロナウイルス肺炎の治療においても活血化瘀も重要になってくることから、まず張伯礼先生の講義の内容を紹介して下さいました。

 


中医学(中国漢方)では防疫において3000年以上の歴史があり、理論体系が形成されている。この新型肺炎は中医学の分析によると、湿毒疫であり、その病理性質として、湿、熱、毒、虚、瘀である。中国では隔離と、中西医結合(中医学と西洋医学を合わせて)での治療が行われました。

 

漢方薬(中成薬)として三薬三方(血必浄や既存の処方を基にして新たに考え出された清肺排毒湯など)が用いられ、そのことにより陽性率の低下し、軽症が重症化する割合が抑えられ、重症患者の治癒率を高めるという結果が得られたということでした。
中国で使用された三薬三方は日本になくその製剤は手に入らないです。
ただし、日本で市販されている漢方薬でその症状や証について対応できそうなものがあるようです。

 

日本でもできることをして早く終息することを願っております。

 

新型肺炎でも瘀血証(血液循環が緩慢になったり、停滞したり、あるいは血管から漏れ出て再吸収されないで体内に停滞した状態)がみられ、血液の浄化(酸素を取り込んで、二酸化炭素を排泄)のため、毛細血管が非常にたくさんある肺胞(肺の奥)に影響がでてきます。
その場合、瘀血の治療(活血化瘀)が必要になり、中国では新型肺炎に血必浄が使われています。

 


活血化瘀のものとして、血管力アップするもの、養血活血もの、消癥(癥瘕(ちょうか:腹内につかえた塊、瘀血の状態が悪化)に対する)のものを紹介して下さいました。
瘀血ということから血の巡りの大切さを考えさせられました。
瘀血に対応できるものがあるということについては心強く思いました。
 

 わやくや千坂漢方薬局 千坂武司

 

 

 

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