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2020年2月22日 (土)

2020年2月定例会講義から

2020年度の講義が今日からスタート!
初回は、イスクラ産業の陳志清副社長より講義頂きました。
 まずは、現在、世界的に感染拡大している「新型コロナウイルス肺炎」についての最新情報とその中医学的対応についてお話がありました。
 
 中国・武漢での死亡率などセンセーショナルなニュースも多いが、中国内の他の都市での死亡率はかなり低く、武漢では治療体制のパンク状態が影響しているようであるとのことで、医療水準の高い日本国内においては、現段階では同様のことは起こりにくいのではないかとのお話でした。
 ただし、過剰な恐怖心を持つ必要はないが、現時点ではインフルエンザにおける抗ウイルス薬のように有効性が立証された治療手段がないため、かからないように、広げないような手段を出来るだけ講じるべきであるとされました。

 

 例年インフルエンザや風邪なども流行期を迎えるこの季節。
あらゆる感染症に対しても、うがい、手洗いを基本として、また飛沫感染リスクを低減する意味でのマスク着用をとのお話を頂いた上で、中医学的にみたこの時期の養生をご紹介頂きました。
 〇自身の身体作り:扶正(健脾補気、滋陰潤肺)。
    中医学の「気」には、周りから身体を守るバリア機能も含みます。「気」を作り出す脾(胃腸)を整え、「気」の不足を防ぎましょう。
    また、外邪の主要な入り口となるのは肺(呼吸器系)です。中医学では、肺は乾燥を嫌うと言われ、外気も乾燥している今の季節はなおさら注意が必要です。
   身体に必要な潤いを補い、肺を乾燥から守りましょう。
    よく用いられる生薬としては、黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツ)、防風(ボウフウ)、麦門冬(バクモンドウ)、五味子(ゴミシ)、人参(ニンジン)など。
 〇外邪を取り除く:祛邪
    胃腸の働きを損なってはならないので、苦寒の性質を持つ生薬には注意する必要があり、その性質があまり強くないものを使用すべきとされました。
 よく用いられる生薬としては、金銀花(キンギンカ)、連翹(レンギョウ)、板藍根(バンランコン)など。

 

 もちろん、身体を回復、体調を整える十分な睡眠時間と、ストレスの少ない生活をと講義を締めくくられました。
                   

 

                                         京都 保生堂薬局 田中秀明  

 

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