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2019年10月 3日 (木)

京滋奈中医薬研究会 9月定例会報告「めまい」


今月の定例会の前半では、漢方の健伸堂薬局 京都四条店 米倉しく子先生に「めまい」について講義していただきました。

めまいとは目が回るようなくらくらした感覚の総称です。ふわふわ、ゆらゆらする感覚も含まれます。

中医学ではめまいを起こす代表的な証として、次のようなものを考えます。
<肝陽上亢証>は肝陽が頭部に上昇することでめまいが起こるケースです。めまいの他にいらいらして怒りっぽい、こめかみのあたりの頭痛などといった症状を伴うことがあります。この場合は上昇した肝陽を下げる釣藤散、肝陽を冷ます、瀉する(体から出す)瀉火利湿顆粒などを用います。
<腎精不足証>は加齢や病気の長患いなどで腎精が不足することによってめまいが起こるケースです。めまいの他に足腰のだるさ、耳鳴りなどを伴うことがあります。この場合は腎精を補う亀鹿仙、杞菊地黄丸、参馬補腎丸などを用います。
<気血両虚証>は人体に必要な気血が不足することによってめまいが起こるケースです。めまいの他に倦怠感、唇や爪に艶がないなどといった症状を伴うことがあります。この場合は気血を補う心脾顆粒、婦宝当帰膠、十全大補湯などを用います。
<痰濁中阻証>は胃腸の弱い体質や濃厚な食べ物の過食などで体内に溜まった痰濁によってめまいが起こるケースです。めまいの他に痰が多い、体や頭がだるいなどといった症状を伴うことがあります。この場合は体から痰濁を除く温胆湯、半夏白朮天麻湯などを用います。
<瘀血内阻証>は血の流れの悪さや血の鬱滞によってめまいが起こるケースです。この場合は血の流れを良くする冠元顆粒、血府逐瘀丸などを用います。
さらに、これらの証が複合的に絡み合っているケースもあります。

めまいにお悩みの方、めまいを起こしやすい体質を改善したい方は、お近くの日本中医薬研究会の会員店にご相談ください。

参考:日本めまい平衡医学会ウェブサイト


 


京都府 健伸堂薬局 村上陽平   

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