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2019年10月

2019年10月31日 (木)

10月度定例会報告 「小児の不定愁訴」について

10月定例会第一部は、米倉しく子先生より弁証論治講義を頂きました。
今回のテーマは「小児の不定愁訴」です。
 
まず小児の特徴・捉え方として、
「小児は小さな大人ではない。ただ体重が軽く、身長が低いだけではない。日々成長中であるという大きな違いがある」と述べられました。
 生理的には、臓腑そのものも、また働きの面からも発育が未発達であり、特に肺・脾(胃腸)・腎ではそれが顕著とのことでした。よって外的要因が侵入しやすく、胃腸の弱さによる水はけの悪化なども生じやすいため、「急に発病しやすく、その後の状況変化も早い」とのこと。
夕方まで走り回っていた子が、その後突然高熱を出したというご経験をされた方も多いのではないでしょうか?
 また、小児の心理面の特徴として、中医学的な三つの亢進・過剰が、多動・多喜・多怒につながりやすく、また四つの機能低下・不足により、思・憂・恐が少なくなっています。
 
 最後に、小児の体調をはかる際のポイントとして、目つき、舌の状態と皮膚の観察などを挙げて頂きました。
 ある程度のご年齢になるまでは、親御さんからのお話が重要になるものの、中医学で「望診」と呼ばれる視覚を用いた観察の重要性を改めて感じ、日々の対応で心がけねばと思いを新たにしました。

 ご自身のこと、またご家族皆様のご健康についても、どうぞ京滋奈中医薬研究会の会員店にご相談ください。


                                         京都 保生堂薬局 田中秀明  

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2019年10月30日 (水)

10月度定例会報告より

イスクラ漢方直営店の総括責任者・六本木店管理薬剤師の
今井健二先生から店頭ノウハウについてご講義いただきました。

イスクラ漢方直営店とは初代店長は我らの恩師である猪越恭也先生が務められたお店ですので、漢方相談を中心に経営されておられます。

今回の今井先生のお話は経営の数字はもとより、お客様に対してのアピールの仕方を多く教えていただきました。

いまでは多くの若い人が使っているツイッターやSNSでお店の情報を発信して
おられること多く、それにはお店の店長や従業員の顔をアップしていくことが大切であるし、顔が見えることでお客様の安心につながると教えていただきました。
またお店のポップやブラックボード(店頭看板)の書き方も目にとまりやすく見やすく書かれていて大変参考になりました。

そのほか、相談されたお客様には必ずサンキュウレターをお出しするとか、ダイレクトメールやニュースレターも必ず定期的に出されているお話などおうかがいして、全然できていない私にとって刺激的なお話でした。

すべてはお客様のためにまだまだやらなければならないことが多くあることを痛感し
てこれからも頑張って勉強していこうと思います。


 奈良 ドラッグストアーヘルシー 大嶋 清


 

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2019年10月 3日 (木)

京滋奈中医薬研究会 9月定例会報告「めまい」


今月の定例会の前半では、漢方の健伸堂薬局 京都四条店 米倉しく子先生に「めまい」について講義していただきました。

めまいとは目が回るようなくらくらした感覚の総称です。ふわふわ、ゆらゆらする感覚も含まれます。

中医学ではめまいを起こす代表的な証として、次のようなものを考えます。
<肝陽上亢証>は肝陽が頭部に上昇することでめまいが起こるケースです。めまいの他にいらいらして怒りっぽい、こめかみのあたりの頭痛などといった症状を伴うことがあります。この場合は上昇した肝陽を下げる釣藤散、肝陽を冷ます、瀉する(体から出す)瀉火利湿顆粒などを用います。
<腎精不足証>は加齢や病気の長患いなどで腎精が不足することによってめまいが起こるケースです。めまいの他に足腰のだるさ、耳鳴りなどを伴うことがあります。この場合は腎精を補う亀鹿仙、杞菊地黄丸、参馬補腎丸などを用います。
<気血両虚証>は人体に必要な気血が不足することによってめまいが起こるケースです。めまいの他に倦怠感、唇や爪に艶がないなどといった症状を伴うことがあります。この場合は気血を補う心脾顆粒、婦宝当帰膠、十全大補湯などを用います。
<痰濁中阻証>は胃腸の弱い体質や濃厚な食べ物の過食などで体内に溜まった痰濁によってめまいが起こるケースです。めまいの他に痰が多い、体や頭がだるいなどといった症状を伴うことがあります。この場合は体から痰濁を除く温胆湯、半夏白朮天麻湯などを用います。
<瘀血内阻証>は血の流れの悪さや血の鬱滞によってめまいが起こるケースです。この場合は血の流れを良くする冠元顆粒、血府逐瘀丸などを用います。
さらに、これらの証が複合的に絡み合っているケースもあります。

めまいにお悩みの方、めまいを起こしやすい体質を改善したい方は、お近くの日本中医薬研究会の会員店にご相談ください。

参考:日本めまい平衡医学会ウェブサイト


 


京都府 健伸堂薬局 村上陽平   

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