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2019年4月

2019年4月15日 (月)

4月定例会報告(世界中医薬学会連合会・日本中医薬研究会の合同大会に参加して)

 桜が満開な4月初旬、東京で行われた「世界中医薬学会連合会アジア太平洋地域中医薬サミット」及び「日本中医薬研究会全国大会」合同大会へ参加して来ました。国を超えて約700名の参加があり、講演内容は同時通訳で行われました。

 基調講演は天津市中医薬研究員教授で国医大師の張大寧先生に「新時代における中医薬の役割」というタイトルで、中国で古代から長い年月をかけて中医学が発展してきた理由や、中医学の有効性などを、「補腎活血(ホルモン力を高め、血流をイキイキとさせる方法)」の応用を中心にお話しいただきました。

また主題講演として、生殖医学領域、皮膚科領域、それぞれの分野における中医学の有効性や治療現場での取り組み、実際の治療例などを、中国の専門医よりお話いただきました。

 さらにシンポジウム「活血化瘀の意義と臨床応用」では、3名のシンポジストより、医師や研究者の立場から、長年にわたる中医学治療の経験や研究成果を踏まえて、その意義と臨床応用についてお話いただきました。

 色々あった中で特に印象に残ったのは、基調講演の張大寧先生のお話です。「私の講演内容に、中医学の現代と未来はあるが、過去は無い。中医学が数千年も前に発祥しているのに、なぜ過去という言葉が出てこないか。それは時代を経て、変わることのないものは過去ではなく、伝統と言うからだ。変わることのない伝統は、もはや常識と言うこともでき、長い歴史の中で絶えず有用性が認められた結果に他ならない。」と、おっしゃっていたのが心に響きました。
 
 私たち京滋奈中医薬研究会は、中医学の変わらぬ本質を大切にするはもちろんのこと、このような会へ積極的に参加し、最新情報を更新することにも努めております。

 

 京都府 漢方いちじょうじ 志村幸枝

 

 

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