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2019年3月

2019年3月31日 (日)

認知症と中医学  (3月定例会より)

今月は東海中医薬研究会の小林先生による、「認知症と中医学」のテーマでの講義でした。

 

認知症は老化に伴う症状で、中医学的には主に<腎虚>と捉えます。
また、もの忘れと認知症の違いは、忘れたことを自覚しているのが【もの忘れ】、忘れたことの自覚がないのが【認知症】です。

 

認知症には主に3種類のタイプがありますが、日本ではアルツハイマー型が約50%を占め、レビー小体型が20%、血管性が15%を占めます。
このアルツハイマー型の原因は高齢化だけでなく、炭水化物の摂取が多いことも考えられています。
また、転倒などによる頭部打撲も、認知症の症状を起こすことがあるので検査を受けて明らかにする必要があります。

 

さらに最近、腸内環境が認知症に影響しているとの発表がありました。
それによりますと、認知症の方の腸内には「バクテロイドス」という腸内細菌が少ないことがわかり、これを増やす食事として、水溶性食物繊維(昆布、岩のり、わかめ、豆類など)、を摂り、腸内細菌を元気にすることで予防効果があるようです。
また、高齢者はタンパク質の摂取量が少ない上に、代謝が弱いためアミノ酸不足になりがち、それも原因のひとつとなります

 

アルツハイマー型認知症を予防する行動としては

 

1、人生に前向きであること
2、コミュニケーションをよくとること
3、人の役にたちたがること
4、運動習慣があること
5、栄養の摂り方に関心があること
などが大切です。

 

なお、中医学的な考え方としては、認知症は<中風><健忘>などが深刻化した状態。
その源の脳は中医学で<髄海>といい、腎と深く関係していると考えます。
また意識は中医学で<神>であり、<心>に宿したものと考えます。

 

したがって人事不詳の状態は<心迷>の状態であり、<痰濁>や<お血>などの病理産物が生じているためと考えます。
そのため、中医学では<補腎><健脾>と<活血><去痰>を、その方の体質・状態によって考えるのを基本とします。

 

健伸堂薬局 京都四条店 古村学  

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