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2010年4月 8日 (木)

不妊症のご相談

39才女性で、約1年半、産婦人科で治療をされておられましたが妊娠には至らずご相談いただきました。

検診ではご主人にも奥様にも器質的な問題はないとのこと。しかし基礎体温表を見せていただき、体調をお聞きすると、

 ・ホルモン治療をしていると基礎体温は二層になるものの、投与しないとガタガタと乱れて二層になりにくい。

 ・生理の量は少なく、血液の塊が混じり期間も3日間。生理の3日ほど前と排卵期には下腹部痛がある。おりものはほとんどなし。

 ・以前より身体が冷えて寒がりになった。

 ・人工授精も2回行ったが、2回とも着床には至らなかった。

妊娠するために一番大切なことはもちろんご夫婦の元気な身体づくりです。
しかし、女性の場合は特にホルモン治療や結果が出ないことなどにより、身体にも心にも負担がかかります。

この方の場合にも、妊娠するための血液とホルモンの不足により、元気な卵子と着床するためのふかふかのベッドのような子宮ができていないようでした。さらにストレスにより身体のエネルギーである気のめぐりも悪くなっていました。

そこで、血液を作りホルモンバランスを整えやすくする漢方薬2種類と生理前と排卵期前には気のめぐりをよくして痛みを治療する漢方薬。さらに生理の時のみ、子宮をきれいにして溜まった冷えを取り除くための漢方薬をおすすめしました。

服用していただいて3ヶ月目になりましたが、先日の検診では「卵子も元気で、子宮内膜もすごく厚くなっている」と医師が驚かれていたそうです。

    奈良県宇陀郡   やまぐち薬局  山口 祥一

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