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2010年3月11日 (木)

卵巣チョコレート嚢腫と漢方薬

卵巣チョコレート嚢腫は、子宮内膜の組織が卵巣の中で増殖する病気です。
子宮内膜症という病気の一種で、子宮内膜と同じ性状のため、卵巣の中で月経のたびに子宮内膜と同じ状態が引き起こされ、場合によって、酷い痛み、炎症を伴い、卵子の質の低下の原因となるため、妊娠の障害となる恐れがあります。

Bさんは結婚して2年経ちますが、子宝に恵まれず相談に来られました。

病院の検査では、子宮内膜症があり、卵巣チョコレート嚢腫があるとのこと。
2~3センチほどの大きさだったようですが、定かではありません。
生理痛が酷く、身体の冷えや胃腸障害に悩まされ、いつも疲れがちです。
排卵痛や生理前の痛みもあり、目の奥から感じる頭痛にも悩まされています。

自分の体調に自信がなく、こんな状態では、妊娠のためにも良くないだろうと、元気になるために漢方薬の服用を希望されました。

Bさんは、胃腸が弱く、気力不足の冷えがある脾虚痰湿、
血液の流れが悪く痛みが起こっている<お血>の状態が特に目立っていたので、胃腸を元気にして、気力を補うため「星火健胃錠」、「黄耆建中湯」、血液の流れを良くし老廃物をきれいにするために「桂枝茯苓丸加よく苡仁」「冠元顆粒」、気血を補うために「婦宝当帰膠」などを基本として、<周期調節法>で漢方薬を服用していただきました。

2ヶ月目から、痛みが軽くなるのを感じられ、頻繁に悩まされていた胃痛と下痢も、半年後にはかなり改善、もうそろそろ1年経つ頃に、妊娠がわかりました。

驚いたことに、卵巣にあったはずの卵巣チョコレート嚢腫が「どこにも見当たらない!」とのこと。

体調改善のために服用された漢方薬でしたが、体調が改善したことによって自然治癒力が高まり、病気の改善につながったのだと思われます。

思わぬ副作用に、とてもうれしそうなBさんでした。

    滋賀  漢方の本陣薬局  竹内 聡

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