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2009年8月12日 (水)

子宮内膜を厚くする漢方薬

不妊症で来店されているお客様の悩みに「子宮内膜の問題」があります。

子宮内膜が薄かったり、あまり質の良い子宮内膜ではない場合、排卵し、受精しても受精卵が着床しにくくなります。
(卵はカチカチのベッドよりもふかふかのベッドの方が居心地が良い)

内膜が薄くなる原因としては、基礎材料となる「血」と内膜を作る「腎」の力が不足すると子宮内膜が薄くなる傾向になります。
 ※中医学の腎は西洋医学の腎臓とは異なります。

それ以外に腎の働きを助ける「気」の力が不足してもいけません。

月経時は古い子宮内膜を排出するタイミングになります
この時に古い子宮内膜をキレイに排出しないと、上質な子宮内膜を新たに作ることは出来ません。また、血や気の流れを良い状態にしておく必要があります。

■血が不足している場合
 貧血、立ちくらみ、血色が悪い、月経血が少ない、月経日数が少ない

■腎の機能が低下している場合
 足腰が弱い、基礎体温表の高温期が短い、体温が低い、着床力が弱い

■気が不足している場合
 疲れやすい、汗かきやすい、胃腸が弱い、風邪ひきやすい、流産しやすい

■血の流れが悪い場合
 肩こり、頭痛、生理痛がある、月経血に塊がある

■気の流れが悪い
 基礎体温がガタガタ、精神的に落ち着かない、月経前に症状が増える(胸やお腹が張る、肌荒れ、便秘など)

「補血剤」や「補腎剤」を使いつつ、気と血の流れを良くする「理気活血剤」なども一緒に使うと良い結果を期待出来ます。

血と腎、気と血の流れを整えることで、ホルモンバランスの調節をして子宮内膜を厚くし、受精卵を着床させやすい体質に持っていきます。

 ※ 子宮内膜が薄くなる原因は上記だけではなく、色々なことが複雑に絡み合って薄くなっている場合もあります
   

女性は月経のリズムを整えることにより、子宮内膜だけでなく、身体の色々な調子を良くすることが出来ると私は確信しています。

一緒に頑張りましょう♪(〃⌒ー⌒〃)

    漢方の大元気堂  大嶋章吾

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