2011年8月10日 (水)

「そのままよ 月もたのまし 伊吹山」

8月の土日に補気会として、会員9名で伊吹山の植物観察に行ってきました。

伊吹山は、滋賀県と岐阜県の県境に位置する標高1377.31mの自然豊かな山で、日本百名山のひとつです。タイトルは芭蕉の句ですが、伊吹山は月の風情を添える必要もなく、飾らずそのままの姿で美しいとの意味だそうです。また、その山並みの秀麗さはもちろんですが、夏季は気温が810度も低く清涼感を堪能でき、また多くの高山植物が見頃とあって大勢の方が訪れます。ちなみに、伊吹山の標高、どちらから読んでも同じ数字になります。こんな山はホント珍しいそうです。

 さて、伊吹山登りの前夜は「腹が減っては・・」ということで、琵琶湖特産の鮎づくしのお料理を頂きました。鮎料理のバリエーションの豊富さに一同驚きながらも、これまた驚くようなスピードでほおばり、翌日のパワーを思いっ切りため込みました。Clip_image001_2

 二日目はいよいよ伊吹山登山です!! といっても、9合目まではドライブウェイを利用できるので、自力で登る標高差は100mちょっとといったところです。

 が、私にとっては久しぶりの山登り。遊歩道を前に「結構長そう・・」と内心思いましたが、時折吹きぬける爽快な風を感じ、また眼下に琵琶湖の絶景を望みつつ、そして何よりシモツケソウ、イブキトラノオ、イブキフウロをはじめたくさんの可愛い花々に囲まれながら心地よい汗とともに1時間ほどで無事山頂に到着することができました。

 また往復の道中や山頂では、知識豊富なネイチャーガイドさんから、よく似た植物の見分け方から名前の由来などたくさんのお話をいただきました。

普段から中国漢方のおくすりや、生薬を取り扱っていますが、実際に植物が自然の中に育っている姿を見ることはそれほど多くはありません。伊吹山の固有種もあり、また生薬としても有名な植物(婦宝当帰膠のトウキや、トリカブトなどなど)もありと多くの植物にじかに触れることができ、肝心の植物観察もたいへん記憶に残るものとなりました。

おいしい食事をたっぷり頂き、きれいな空気をいっぱい吸い込んで、文字通り明日からの英気を十分補う2日間となりました。

京都 保生堂薬局

                               田中秀明

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2011年5月30日 (月)

学術シンポジウム 骨粗鬆症のおはなし

529日、日本中医薬研究会の学術シンポジウムが開催されました。

台風が近づく中あいにくの雨模様でしたが、多くの参加者が大阪会場に集い、また全国各地にもインターネットで同時中継されたとのことで、関心の高さがうかがえました。

 さて、今回のメイン講演は、中国・遼寧中医大学の鄭教授による「参茸補血丸の最新薬理実験」についてでした。

 ネズミの一種に骨粗鬆症を発症させ、参茸補血丸がいかに予防・治療に効果を発揮できるか?を実験された結果がさまざまなデータを用いて紹介されました。

 骨粗鬆症というと・・・、お医者さんでの骨密度測定などでご存じの方も多いかもしれませんが、端的には、「骨の中身の量が減少、また骨の構造が劣化してしまうことで骨がもろくなってしまう病気」です。

昨今、日本でも高齢者の寝たきりに結びつく疾患として問題となっていますが、それは中国はじめ諸外国も同じとのことです。

 さてさて中医学では、肝心脾肺腎の五臓にさまざまな生理機能があり、なかでも腎には生長・発育・生殖を促す「腎精」を蓄える作用があると考えていますので、

骨粗鬆症は、この腎精の不足などにより骨が正常な状態を維持できなくなる病気、と解釈されます。

 そこで、腎精を補う作用もある参茸補血丸を動物実験で骨粗鬆症に使ってみたら・・・。

期待通り、骨密度増加をはじめ、骨の剛性(折れにくさ)などが改善する結果が得られたとのことでした。

 なお、骨粗鬆症の予防には、まずは生活習慣の見直しが第一とのことで、戸外での運動機会を持つ、禁煙、アルコール・カフェイン飲料を控える、カルシウム・ビタミンD・タンパク質の積極的な摂取などもお忘れなくとのことでした。

 この講演を含め約5時間にわたり、内容盛りだくさんのシンポジウムでした。

                             京都 保生堂薬局

                               田中秀明

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2011年4月22日 (金)

頭を動かすと「くらっ」とする

東日本大震災で被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

毎日、大変な環境におかれてつらい苦しい思いをされていることと思います。

情報や物資や人材などなどまだまだ不足だらけで不便で不安なことでしょうが、皆様の気持ちに添いたいと多くの人々が思い、願っております。

ストレスや環境の変化で心身に影響が出ることを心配して、今回、書かせていただきました。不安でいっぱいのときに少しでも役立てていただければと思っています。

先日、60代後半の少しぽっちゃりした女性が来店されました。

地震で少しゆれを感じた後も余震の影響なのか、テレビ見ていた影響なのか、いつでも揺れているように感じて、気持ちが悪い。めまいかと心配して、病院へ行って検査等をしたが特に異常は見つからなかった。上を見たり、頭を動かすと「くらっ」とする感じがすると言われました。日ごろ血圧は上が100程度なのに130くらいまで上がっていて、血圧の影響でしょうか?食事は気分が悪いときは食べられないがそれ以外は何とか食べています。睡眠はどうにか寝られていますが気分よく「寝た」という感じはありません。という話をされました。関西でも、マンションなど高層では地震のゆれをかなり感じた方がおられました。また、春は肝に影響が出やすく、自律神経の失調も目立つ季節でもあります。そこで、不安感を除きめまいや気分の悪さを解決していただきたいので、少し苦味がありますが、イスクラ温胆湯をシベリア人参茶で服用していただくことにいたしました。まず一週間服用していただいたら、「眠りの質が良くなって、気分が落ち着いてきました。」とご来店いただきました。

それからまた、二週間後には、めまいもすっかり改善して、と喜んでいただいております。

滋賀県 よねくら薬局

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2011年4月18日 (月)

4月定例会

4月17日は春の陽気の中、京滋奈中医薬研究会定例会がありました。

午後の第1部は、インターネットの重要性について<チューブ・デザイン 代表 松本様>に講演をお願いしました。ますます増えるインターネット人口、ブログ、ツイッター、SNSなど次々と新しいツールが登場していく中で、ホームページを持つことは店の存在を広く知らせ、店の信用を高める大事な販促ツールですが、それを生かすためには日々更新の努力が必要と教わりました。

続く第2部では、山形の<土屋薬局>の土屋幸太郎先生のお話。東北は今震災で大変な状況ですが、こんな時でも漢方薬を求めて来てくれるお客様があり、日常の繋がりが大切なことを話していただきました。

まだ毎日余震が続く東北地方の方には、京都はちょっとした安らぎの場になったのではと思いました。

Teireikai

            京都  市兵衛薬局   古村学

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2010年12月13日 (月)

12月 定例会

年末の日曜日、京滋奈中医薬研究会の定例会が開かれました。

今回は中医師の劉怜先生の講義で、「高血圧と高脂血症」のお話でした。
冬になって血圧が上昇し、漢方相談も増える時期です。

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中医学では高血圧の発病原因のベースに<肝腎陰虚>があると考えます。
例えば、ほてりや立ちくらみ、頭痛、のぼせなどの症状があり、それが様々な要因と重なって発症するのです。

体質タイプで考えると、<お血=血流が悪い>、<腎虚=身体のエネルギー低下状態>、<痰熱=肥満気味で身体に熱や湿がこもっている>などに分けて、それぞれの体質改善により血圧をコントロールします。

そのための漢方薬は、<冠元顆粒> <温胆湯> <降圧丸> <天王補心丹>など、他にもたくさんの種類があります。

また、高血圧の養生法としては、
1、低塩分、低脂肪の食事
2、運動をする
3、良い睡眠をとる
4、節酒、禁煙をする
5、ストレスをためない
ことです。

降圧剤で「下の血圧」がなかなか下がらない方も多く見られますが、中医学で上手に血圧をコントロールして、健康な生活をお送りください。

終了後は忘年会を楽しみました。

Bounennkai

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2010年11月19日 (金)

11月定例会

昨日は京滋奈中医薬研究会の11月定例会。

今回は中医師の華先生のお話で「老年病=老人病」がテーマでした。
老年病とは、変性疾患や動脈硬化を基礎にした老年期の疾患の総称で、男は65歳以上、女は55歳以上が対象です。

老年病の特徴は、臓器機能の低下、新陳代謝の低下、免疫力の低下があり、
病気が治りにくいとか薬に対する敏感性が低下し、効きにくくなるなどがあります。

中医学では腎のエネルギーの衰えを<腎虚>といい、腎精が30歳をピークとして年齢とともに減少し、寿命が尽きると考えます。そのため寿命を延ばすには!
腎精を多く蓄えることで、その方法は食事を正しく摂り、睡眠をよくとって、ストレスを避けることです。簡単なことのようで、出来ないものですが、長生きしたい方は、食事、睡眠、ストレスにご注意!

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     「男性を強くする生薬」より(康文海 著)

              京都市  市兵衛薬局  古村学

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2010年10月18日 (月)

京滋奈中医薬研究会 10月定例会

日曜日は研究会の定例会でした。

今回は<脾胃と食の重要性>と題して、大阪の<マルヘイ薬局>の丸山運平先生の講義でした。丸山先生はご自分で薬膳、中国料理を作り、<ブログ>に乗せておられます。

今回の講義は、<脾胃は後天の本>、すなわち生後は胃の消化吸収の働きが一番大事で、これによって気血津が生まれ、生命が支えられるという内容でした。

しかし、現代の食生活は乱れに乱れて、子供はアレルギーや低体温、疲れやすい、鼻炎、喘息などの症状が増えており、また青年は欠食率が高く、栄養失調状態です。いまや肥満よりも痩せが問題になるほど、正しい食事が摂られていません。

そこで胃腸の働きを良くする為には、お腹を冷やさないこと、冷飲冷食はもとより常温よりも温かい物を摂取することが大切なのです。胃の温度が20度以下だと消化酵素が働かず、腸内菌も善玉が減ってしまうのです。あるいは、冷たいものを摂った時は、後で熱いお茶を飲んでお腹を温めるのもいいのです。

様々な疾患の根底には、脾胃、すなわち胃腸の働きの低下がありますので、食生活を正すことが基本となります。

詳しくは、京滋奈中医薬研究会の<会員店>でお尋ねください。

    

     京都  漢方の市兵衛薬局  古村学

  

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2010年10月13日 (水)

赤ちゃんスクスク、ママさんイキイキ

先頃無事に出産された妊婦さんのお話です。

小柄でどちらかというと痩せ型の30代の方で、以前より冷えが続き、たまに貧血様症状がでるとのことで中国漢方における「血」を補う作用を期待して<婦宝当帰膠>を継続して飲んで頂いておりましたが、今年に入ってご妊娠。経過も順調で先頃出産となられました。

その出産後の診察でのこと。先生からこんなお話があったとのことです。
「小ちゃいママに赤ちゃんが満タンに入ってた感じやったね。よっぽど子宮の環境がよかったんかなぁ。けど予定日より少し早く生まれてきてよかったね。どこまで赤ちゃん大きくなるかと思ってたしねー(笑)。」
先生のお話を聞かれて「婦宝当帰膠のおかげやったかもしれないわって思った」と笑顔でお話し頂きました。

出産時には少なからず出血を伴います。また、産後にはすぐ授乳の日々が始まります。(お乳というのはお血血に由来するという話もあるほど、授乳は血を消耗するものと言われているんです。)「妊娠・出産・授乳期」は女性にとって、漢方でいう気血水のバランスが劇的に変化する時期の一つと考えられます。

すでに育児でバタバタされているようでしたが、産後のご自身のケアにも気をつけて頂くようお願いし、「また婦宝当帰膠を飲み始めますね!」とお帰りになりました。
私たち男性には、想像もつかない体験とよく伺います。

ママさん方!

育児も身体が資本です。くれぐれもご自愛のほどを。

        京都   保生堂薬局   田中秀明

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2010年10月 9日 (土)

冷え性はタイプ別対策が効果的

女性の2人に1人は悩んでいるといわれる「冷え性」ですが、ご友人3人でお立ち寄りくださったお客さまのお話です。

3人のご相談は「冷え性を改善したい」ですが、よく状況を伺ってみると、同じ「冷え性」でも少し様子が異なるようです。

Aさんは、妊娠中にできてしまった下肢静脈瘤のため日常から足がだるく足先がいつも冷たく、起床時にはしびれを感じるとのこと。月経痛がひどく初日から3日目にかけて鎮痛薬を服用しているとのこと。

Bさんは、夏でも汗をかくこともなく、寒がりで貧血傾向。月経時は体がだるく何もやる気が起きないとのこと。

Cさんは、とにかく腰が冷え、下半身は水につかっているかのようだ、とのこと。

Aさんのタイプは、いわゆる血行不良が原因と考えられますので、血液がサラサラとした状態で体の隅々まで行き届くことをイメージして漢方薬を服用、冷えの改善とともに月経痛も軽減されました。

Bさんのタイプは、血液の不足から体が温まらない状態と考えられますので、血液量を補う目的で漢方薬を服用、顔色が良くなり朝起きるのも楽になったそうです。

また、Cさんは体の中から熱を生み出す力を高め水分代謝を整える働きのある漢方薬をおすすめし、冷えとともにむくみまでスッキリ解消されました。

女性にとって「冷え」は、健康にも美容にも大敵ですね。
体質に合う漢方薬でキレイに磨きをかけましょう。

    奈良県橿原市  一陽館薬局 樫谷 陽子

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2010年10月 8日 (金)

不妊治療であなたが健康になりましょう

約1年前にご相談いただいた34歳の女性。
赤ちゃんを授かりました。かわいい女の子です先日2ケ月になり、赤ちゃんを抱っこしてご来店いただきました。

この方は病院で2年間不妊治療を行っておられましたがなかなか赤ちゃんが授から
ず、「一度漢方相談してみたら?」とお友達に紹介されてご来店いただきました。

長い不妊治療で気分的にも不安定になり、生理前のイライラや生理痛がきつくなっておられ、それに比べて月経の量は少なくなっておられました。

不妊治療においてよく使用されるのが排卵誘発剤ですが、排卵誘発剤を使用することにより必要以上に排卵が多くなり、次第に排卵はされますが妊娠しにくい卵子になってしまい、さらに子宮内膜も次第に薄くなり着床しやすいふかふかの子宮内膜ではなくなってし
まいます。
そして妊娠しないことに対するストレスからイライラ感がたまり基礎体温にも影響が出たり、生理前からの生理痛にもつながります。

こんな時、身体の調子を整え元気な子宮内膜や卵子を作るお手伝いをするのが漢方薬
です。

この方の場合、生理前から生理期間中に1種類・生理のあとから生理前まで2種類の漢方薬をお飲みいただきました。

生理前のイライラや生理痛は服用してから次の生理では楽になり、基礎体温も2週目には二層型になっていました。

知らず知らずのうちにストレスや偏った生活習慣によって身体に負担がかかり、不妊症の原因になっておられる方も多くおられます。西洋治療との併用も可能です。

お気軽にご相談ください。

  奈良県宇陀市  やまぐち薬局  山口祥一

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